
指差しは本来、他者に何かを伝えようとする意図の現れです。しかし、発達障がいの子どもは人や物への興味が偏っていたり、他者と気持ちを共有しようとする意識が育ちにくかったりすることがあります。そのため、「見てほしい」「一緒に楽しみたい」といった共感的な指差しが出にくいことがあるのです。
例えば、自分の欲しいものを指差して伝えることはできても、大人の質問に指で答える応答的指差しや、「あれ見て!」と感情を共有する指差しが見られないことがあります。また、指を使う代わりに他人の手を引いて目的のものに誘導する「クレーン行動」が見られることもあり、これは自閉スペクトラム症の子どもによく見られる特徴の一つです。
ただし、指差しの有無やクレーン行動が見られるからといって、すぐに発達障がいとは判断できません。言葉の理解や模倣、周囲との関わり方も合わせて丁寧に観察することが必要です。
